ニュースをかみくだく

Delphiの無料版が13へ。初めて聞いた人にも分かる変更点

アプリを作るためのソフトDelphiに新しい無料版が登場。誰に関係するのか、便利になった点と利用条件を基礎から説明します。

Delphiの無料版が13へ更新され、ひまりとらぼまるが開発机で4種類の端末に同じアプリ画面を表示して喜ぶイラスト
目次
  1. そもそもDelphiって何?
  2. あなたに関係ある?
  3. 今回何が変わった?
  4. 1つの元データから4種類の端末向けに作りやすい
  5. 何がうれしい?
  6. 注意点:無料版にも利用条件がある
  7. AI開発支援のKaiは無料版では使えない
  8. もう少し詳しく知りたい人向け
  9. すまラボまとめ
  10. 参考情報

Delphiは、Windowsやスマホ向けのアプリを作るための開発ソフトです。その無料版が新しくなりました。普段、完成したアプリを使うだけなら影響はありませんが、「自分でアプリを作ってみたい人」には選択肢が一つ増えます。

30秒サマリー
  1. これは何? Delphiは、Windowsパソコンでプログラムを書き、アプリを作るためのソフトです。Community Editionは、学生や趣味の開発者などが条件内で使える無料版です。
  2. 何があった? 無料版が新しいDelphi 13になり、規模の大きなアプリを作るときでも、以前より余裕を持って作業しやすくなりました。新しいスマホOSにも対応します。
  3. 誰に関係ある? 趣味や学習でアプリを作る人、旧無料版の利用者に関係します。完成したアプリを使うだけの人には、ほぼ関係ありません。
  4. 結局どうなの? アプリ作りを無料で試す入口としては便利です。ただし、仕事で使う場合の条件と、作りたい端末への対応を先に確認しましょう。
ひまり
ひまり
Delphiって、私が普段使うアプリの名前ではないの?
らぼまる
らぼまる
アプリそのものではなく、開発する人がアプリを作るための道具だよ。
Delphi Community Editionの無料版が13へ更新されたことを、開発机のひまりとらぼまるが喜ぶ場面で示す図解
図解:Delphiの無料版が13へ

アプリを作る人向けの無料ソフトが、新しい世代へ更新されました。

そもそもDelphiって何?

Delphiは、画面を組み立てながらプログラムを書き、Windowsやスマホ向けのアプリを作るための開発ソフトです。 文書作成にWordを使うように、アプリ開発ではDelphiのような作業ソフトを使います。

この作業ソフトは、専門的にはIDEと呼ばれます。IDEとは、プログラムの入力、動作確認、間違い探しなどを一つの画面で行える「アプリ作りの作業場」のことです。

今回のCommunity Editionは、Delphiを無料で試せる版です。ただし、誰でも無条件に仕事で使えるわけではなく、売上や利用環境などの条件があります。

Delphi Community Editionが12.1から13へ進み、64-bit IDEになったことを示す図解
図解:12.1から13へ更新

以前の無料版12.1から、Delphi 13世代へ進みました。

あなたに関係ある?

関係がある人

  • 趣味や学習でアプリを作ってみたい人
  • Delphiを勉強したい学生
  • Delphi 12.1の無料版を使っている人
  • 小規模な仕事で使いたく、無料版の利用条件を満たす人

あまり関係がない人

  • Windowsやスマホで完成済みのアプリを使うだけの人
  • プログラミングやアプリ開発をする予定がない人

つまり、スマホ利用者全員に影響する大型更新ではありません。「作る側」に興味がある人向けのニュースです。

今回何が変わった?

公式ページでは、無料版が12.1からDelphi 13 Florence世代へ進んだと案内されています。大きな変更の一つは、アプリ作りの作業ソフト(IDE)が、一度により多くのメモリーを使える64bit版になったことです。つまり、大きなアプリを作るときに動作の余裕を持ちやすくなります。

文字を入力すると候補を出したり、間違いを知らせたりする裏方機能も64bit化されました。この機能の専門名がlanguage serverです。Android 15とiOS 18への対応、画面を分けてプログラムを見る機能、必要な部分へ集中しやすい表示なども案内されています。

分割表示とFocus Modeでコード編集が快適になることを示す図解
図解:編集まわりの主な改善

大きな開発データを扱いやすくし、入力や確認を助ける機能も更新されています。

1つの元データから4種類の端末向けに作りやすい

Delphiは、基本となる一つのプログラムから、Windows、macOS、Android、iOS向けのアプリを作り分けやすい仕組みを持っています。これを専門的には単一コードベースからの開発と呼びます。

ただし、どのパソコンでもDelphi自体が動くという意味ではありません。Delphiを動かす開発用パソコンは64bit版のWindows 10またはWindows 11が前提です。MacやiPhone向けのアプリを完成させるには、Mac、Appleの開発ソフトXcode、必要に応じて開発者登録も使います。

ひとつのコードからWindows、Mac、iOS、Android向けアプリを作れることを4種類の端末で示す図解
図解:一つの元データから4種類のOS向けへ

一つの土台を使い回せますが、端末ごとの調整や確認は必要です。

Delphi IDEはWindowsで動かし、MacとiOS向けには別のMac側環境も必要になることを示す図解
図解:作業するパソコンと、作るアプリの行き先は別

作業の中心はWindowsです。Apple向けにはMac側の環境も用意します。

何がうれしい?

初めてアプリを作る人は、料金を払う前に本格的な開発環境を試せます。以前の無料版を使っていた人は、より新しいスマホOS向けの確認や、64bit化された作業環境へ移れます。

一つの土台から複数の端末向けへ展開しやすいため、「まずWindows版を作り、あとでスマホ版も考える」といった学習にも向いています。ただし、ボタン一つで全端末向けが完成するわけではありません。画面サイズや端末ごとの機能は、それぞれ確認が必要です。

注意点:無料版にも利用条件がある

公式日本語ページでは、個人が有料アプリなどを販売する場合、年間売上が5,000 USドル未満であることを条件の一つにしています。スタートアップ企業では、企業全体の年間売上が5,000 USドル未満で、開発者が5人以下であることなどが示されています。

企業に勤める人が個人的に使う場合も、会社のパソコン、メール、ネットワークを使うと企業利用と判断される可能性があります。評価や社内研修の代わりに無料版を使うことも、公式ページでは対象外の例です。

Delphi Community Editionは無料でも年5,000 USドル未満などの利用条件があることを示す図解
図解:無料版の利用条件

無料かどうかだけでなく、売上、人数、会社の設備を使うかも確認します。

AI開発支援のKaiは無料版では使えない

Kaiは、コード作成やエラー修正をAIで手伝うDelphiの開発支援機能です。 Delphi 13世代の機能ですが、今回のCommunity Editionには含まれず、対応もしないと公式ページに明記されています。

Kaiを試したい場合は、体験版または対応する有料版を確認する必要があります。「Delphi 13になったのでAI支援も無料になった」ということではありません。

KaiはDelphi Community Editionの対象外で、AI支援は有料版を確認する必要があることを示す図解
図解:AI支援のKaiは無料版の対象外

無料版で試せる範囲と、AI支援機能の範囲は別です。

もう少し詳しく知りたい人向け

ARMは、パソコンやスマホの頭脳部分に使われる設計の一種です。 スマホでは広く使われ、最近はWindowsパソコンにも増えています。公式資料ではRAD Studio 13.1にARM方式のWindows向け機能が追加されたと案内されていますが、Delphi 13 Community Editionの案内だけでは、無料版で使えると確認できません。

また、Feature Managerは、使いたい機能や、どの端末向けのアプリを作るかを選ぶ設定画面です。 ARM方式のWindowsなど特定の端末向けに作りたい人は、インストール後にこの画面と利用条件の表示で、無料版でも選べるかを確認するのが安全です。

2026年8月17日時点では、Delphi 13 CEのダウンロード案内がある一方、Community EditionのQ&Aに旧版12.1の表記が残る箇所もあります。提供開始は確認できますが、細かな条件はダウンロード時の表示と最新のライセンスを優先してください。

Delphi 13 Community Editionを入れる前に利用資格、Windows環境、対象OS、必要機能の4点を確認する図解
図解:導入前に確認する4項目

利用条件、Windows環境、作りたい端末、必要機能の順で見ると迷いにくくなります。

すまラボまとめ

Delphi 13 Community Editionは、アプリ作りを学びたい人や、条件内で小規模に使いたい人にとって便利な無料版です。旧版の利用者にも、大きな開発データを扱いやすくなり、新しいスマホOSへ対応したという利点があります。

一方、完成したアプリを使うだけの人には、ほぼ関係ありません。仕事で使う人、AI支援のKaiが必要な人、ARM方式のWindowsなど特定の端末向けに作りたい人は、無料版だけで決めず公式の利用条件と機能一覧を確認しましょう。

参考情報

本サイトの記事・図解はAIの支援を受けて制作し、公開前に人間が確認しています。詳しくは本サイトのAI利用についてをご覧ください。

この記事をシェア