スマホの通信費に、毎月いくら払っていますか。
請求額は見ていても、「自分の使い方なら高いのか、妥当なのか」までは分かりにくいものです。総務省統計局の家計消費状況調査では、2025年のスマートフォン・携帯電話などの通信・通話使用料は、1世帯あたり月平均9,129円でした。二人以上の世帯は11,464円、単身世帯は5,383円です。端末代や自宅のインターネット代は別なので、まずは自分の請求書にある「回線料金」を見比べてみてください。
この記事では、データ量・重視すること・現在の契約先という3問から、候補を絞ります。最安ランキングではなく、自分に合う料金の決まり方を見つけるための診断です。
- 最初に確認するのは、先月使ったデータ量。契約容量ではなく実使用量を見る
- 3GB以下ならIIJmioや日本通信、3〜20GBならUQ mobile・Y!mobile・ahamoが候補
- 20GB超や無制限を重視するなら、楽天モバイル・povo・ahamoの大容量を比較
- 料金だけでなく、回線の安定感と店舗サポートをどこまで必要とするかで決める
まず請求額とデータ使用量を確認しよう
平均額は目安であって、「9,129円より高ければ必ず払いすぎ」という意味ではありません。家族の回線数、通話オプション、端末補償などで請求は変わります。
見る順番は次のとおりです。
- キャリアのアプリや請求書で、回線料金と端末代を分ける
- 直近3カ月のデータ使用量を見る
- 通話オプション、補償、動画サービスなどの追加料金を確認する
3問診断:自分に合う回線の方向を決める
Q1. 月に使うデータ量は?
- 3GB以下:自宅や職場のWi-Fiが中心。低容量プランを優先
- 3〜20GB:SNS、地図、音楽、時々動画。料金と品質のバランスを優先
- 20GB以上・無制限:外でも動画やテザリングをよく使う。大容量の上限と速度制御を確認
Q2. 何をいちばん重視する?
- 料金の安さ:オンライン手続きや初期設定を自分でできるなら、格安SIMやオンライン専用プラン
- 通信品質:昼休みや通勤時間も使うなら、回線の混雑傾向や自分の生活圏でのつながりやすさ
- 店舗サポート:対面相談が必要なら、Y!mobileやUQ mobileなど店舗がある候補
Q3. 今はどこと契約している?
- 大手キャリア:家族割、固定回線とのセット、端末の分割残額を先に確認
- サブブランド:十分安い場合も多い。容量が余っているか、割引終了後の通常料金を見る
- 格安SIM:さらに安くするより、速度・通話・サポートの不満を解消できるかで選ぶ
診断結果:タイプ別に候補を2〜3社へ絞る
少量・とにかく安くしたい:IIJmio、日本通信
自宅のWi-Fiが中心で、外では連絡や地図を見る程度なら、低容量の料金が細かく用意された回線が合います。
- IIJmio:2GBから段階的に選べるため、少量から中量まで容量を合わせやすい
- 日本通信SIM:1GB込み290円のプランがあり、使わない月の固定費を抑えやすい
ただし、混雑時間帯の体感や店舗サポートは大手キャリアと同じではありません。設定を自分で進められるかも判断材料です。
中量・料金と安心感のバランス:UQ mobile、Y!mobile、ahamo
毎月3〜20GB程度使い、料金だけでなく回線やサポートも重視する人の中心候補です。
- UQ mobile:店舗で相談でき、35GBと10分以内の国内通話が含まれるプランがある
- Y!mobile:店舗サポートがあり、5GB・30GB・35GBから選びやすい
- ahamo:30GBで5分以内の国内通話が含まれ、オンラインで完結しやすい
UQ mobileとY!mobileは、セット割を使うかどうかで実際の支払額が変わります。この記事の比較表では、腐りにくいように割引前の通常料金を載せています。
大容量・無制限を使いたい:楽天モバイル、povo、ahamo
動画、テザリング、外出先での作業が多いなら、単純な月額だけでなく容量上限と買い方を見ます。
- 楽天モバイル:使ったデータ量に応じて料金が上がり、20GB超は定額。毎月の使用量が変わる人に合いやすい
- povo:必要なデータをトッピングで買う方式。月ごとの差が大きい人や、使う時期を自分で管理できる人向け
- ahamo:110GBの大盛りがあり、毎月ほぼ同じ大容量を使う人が管理しやすい
povoは基本料0円ですが、0GB時は最大128kbpsで、180日間以上有料トッピングの購入などがない場合は利用停止・契約解除になることがあります。「ずっと無料で高速通信できる」という意味ではありません。
店舗サポートを重視:UQ mobile、Y!mobile
初期設定、データ移行、料金相談を対面で進めたいなら、店舗の有無を先に見ます。オンライン専用プランより月額が高く見えても、困った時に相談できることへ価値を感じる人には合理的です。
ただし、店舗で無料対応される範囲は手続きによって異なります。訪問前に、予約の要否とサポート料金を公式サイトで確認してください。
主要7社の通常料金を容量帯で比較
以下は2026年8月4日時点に各社公式サイトで確認した税込の通常料金です。期間限定キャンペーンや家族・固定回線・カードの割引は入れていません。
| 回線 | 少量の代表例 | 中量の代表例 | 大容量の代表例 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| IIJmio | 2GB 850円 | 15GB 1,600円 | 35GB 2,400円 | 容量を細かく合わせたい |
| 日本通信SIM | 1GB 290円 | 20GB 1,390円 | 50GB 2,178円 | 通話込みでも固定費を抑えたい |
| Y!mobile | 5GB 3,278円 | 30GB 4,378円 | 35GB 5,478円 | 店舗サポートと割引条件を重視 |
| UQ mobile | — | 35GB 3,828円 | — | 10分通話込みと店舗を重視 |
| ahamo | — | 30GB 2,970円 | 110GB 4,950円 | 分かりやすいオンラインプランがよい |
| 楽天モバイル | 3GBまで 1,078円 | 20GBまで 2,178円 | 20GB超 3,278円 | 使用量が月ごとに変わる・無制限重視 |
| povo | 3GB/30日 990円 | 30GB/月 2,780円 | 必要量を都度追加 | 使う時期と容量を自分で管理できる |
- 少量の代表例
- 2GB 850円
- 中量の代表例
- 15GB 1,600円
- 大容量の代表例
- 35GB 2,400円
- 向いている人
- 容量を細かく合わせたい
- 少量の代表例
- 1GB 290円
- 中量の代表例
- 20GB 1,390円
- 大容量の代表例
- 50GB 2,178円
- 向いている人
- 通話込みでも固定費を抑えたい
- 少量の代表例
- 5GB 3,278円
- 中量の代表例
- 30GB 4,378円
- 大容量の代表例
- 35GB 5,478円
- 向いている人
- 店舗サポートと割引条件を重視
- 少量の代表例
- —
- 中量の代表例
- 35GB 3,828円
- 大容量の代表例
- —
- 向いている人
- 10分通話込みと店舗を重視
- 少量の代表例
- —
- 中量の代表例
- 30GB 2,970円
- 大容量の代表例
- 110GB 4,950円
- 向いている人
- 分かりやすいオンラインプランがよい
- 少量の代表例
- 3GBまで 1,078円
- 中量の代表例
- 20GBまで 2,178円
- 大容量の代表例
- 20GB超 3,278円
- 向いている人
- 使用量が月ごとに変わる・無制限重視
- 少量の代表例
- 3GB/30日 990円
- 中量の代表例
- 30GB/月 2,780円
- 大容量の代表例
- 必要量を都度追加
- 向いている人
- 使う時期と容量を自分で管理できる
乗り換え前に確認する5つのこと
1. MNP予約番号が必要か
現在は「MNPワンストップ」に対応した会社同士なら、予約番号なしで移れる場合があります。対応していない組み合わせではMNP予約番号が必要です。予約番号には有効期限があるため、取得後は早めに申し込みます。
2. 違約金や端末の残額
回線を解約しても、分割払い中の端末代がなくなるわけではありません。短期解約などで契約解除料が発生する条件も会社ごとに異なるため、マイページと公式の重要事項を確認します。
3. 端末の対応バンド
今のスマホをそのまま使う場合は、乗り換え先の動作確認端末一覧を見ます。SIMロックだけでなく、使う周波数帯に対応しているかも重要です。
4. キャリアメールを残すか
大手キャリアのメールアドレスを使っている場合、解約後も持ち運ぶ有料サービスがあります。銀行、通販、各種ログインに登録したメールを先に洗い出しておくと安全です。
5. 支払い方法と本人確認書類
クレジットカードだけでなく口座振替に対応する会社もありますが、条件は同じではありません。契約者名義、支払い名義、本人確認書類の住所が一致しているかも確認します。
よくある質問
携帯代は月いくらなら安いですか?
回線単体で見るなら、少量利用は月1,000円前後、中量は2,000〜4,000円前後が候補になります。ただし、端末代・補償・通話定額を含むかで請求額は変わります。まず内訳を分けて比べてください。
格安SIMにすると電話番号は変わりますか?
MNPを使えば、現在の電話番号を引き継げます。新規契約を選ぶと新しい番号になるため、申し込み画面で「他社から乗り換え」を選びます。
3GBで1カ月足りますか?
自宅や職場のWi-Fiが中心で、外ではメッセージ、地図、短時間のSNSが中心なら足りる可能性があります。外で動画を見る、テザリングする、アプリ更新をする人は不足しやすいです。直近3カ月の使用量で判断してください。
通信品質を優先するなら大手キャリアのままがいいですか?
必ずしも一択ではありません。大手のオンライン専用プランやサブブランドも候補です。一方、格安SIMは混雑時間帯の体感に差が出ることがあるため、生活圏と利用時間に合うかを確認します。
店舗で相談できる安い回線はありますか?
Y!mobileとUQ mobileは店舗があります。ただし、手続き内容やサポート範囲によって費用がかかる場合があるので、来店予約時に確認してください。
端末と回線は別々に選ぶと整理しやすい
スマホ本体は「iPhoneかAndroidか」「予算はいくらか」で選び、回線は「データ量・品質・サポート」で選びます。2つを一度に決めようとすると、端末割引と月額料金が混ざって比較しにくくなります。
端末側の判断は、対になる常設ハブの「iPhoneとAndroid、結局どっちが向いている?」で整理できます。
まとめ:迷ったら3カ月分の使用量から始める
- 3GB以下ならIIJmio・日本通信SIMなどの低容量を確認
- 3〜20GBならUQ mobile・Y!mobile・ahamoで料金、通話、店舗を比較
- 20GB超なら楽天モバイル・povo・ahamoの容量の買い方を比較
- 大手から乗り換える前に、セット割、端末残額、メール、対応端末を確認
この記事は更新型です。料金改定やプラン変更があれば通常料金表を更新します。キャンペーンは変動が速いため、個別金額は載せず、各社公式で最新情報を確認してください。